2030年に向けて、社会の持続的発展への貢献と
自社の持続的成長を実現するための重要課題を3項目特定しました。
全ての天井照明に省エネルギーで高寿命なLEDを採用。
さらに制御装置の二重化を行い、万が一の故障でも、かご内の照明全てが消灯することを防ぎ、セキュリティを確保しています。
人が乗車する「かご」と「おもり」バランスの変化※1により、エレベーターの動力源(インバータ)では、回生エネルギーが発生します。この回生エネルギーを回生電力として建物内で有効活用することで消費電力(CO2 排出量)を約30%※2削減します。
※1 「かご」>「おもり」の下降運転時、「かご」<「おもり」の上昇運転時に回生エネルギーが発生します。
※2 通常運転における効果(当社調べ)。効果はご利用状況により変化します。
エレベーターの待機中は、速やかにLED 天井照明・液晶ディスプレイを消灯、換気ファンを停止し、また乗場LED 表示器は輝度を下げることで、消費電力(CO2 排出量)の削減と部品の高寿命化を実現します。
古い機種のエレベーターであってもリニューアル工事を実施して、巻上機をギアレスモーターへ、また電力制御をインバータ方式へと更新することで、消費電力削減と安全性向上を実現します。
タッチレスボタン、モバイルデバイスによる乗場呼び登録機能、抗菌ボタン、静電霧化装置と送風装置を一体化させたユニットの搭載などのソリューションで、新しい生活様式を支えます。
年齢、性別、国籍、障がいの有無等にかかわらず全ての人が安全かつ容易にエレベーターを利用できるよう、設計段階から機能、配色、デザイン上の工夫をしています。福祉仕様、カラーユニバーサルデザイン対応、液晶インジケーターの4か国語表示や避難誘導等のピクトグラム表示により、人に寄り添い誰もが暮らしやすい街づくりを支えます。
国内では日本エレベーター製造のみがラインナップするオリジナルのスクリュー式エレベーターは、必要ピット深さが150mmと浅いため、ピットを掘らずにスロープで施工することも可能です。線路が錯綜した駅舎や既存建物等、ピットスペースが確保できず一般的なエレベーターの設置が困難な場所のバリアフリー化が可能で、よりインクルーシブな社会の実現に向けた製品です。
地震時管制運転で休止したエレベーターを、自動診断運転で異常が認められない場合には、一時的に仮復旧させるシステムの導入で、地震時のエレベーター停止時間を短縮します。
万が一の閉じ込めが発生した場合には、サポートセンターで遠隔監視システムのデータを確認し、かご内カメラによる映像とインターホンによる通話でエレベーター内の状況も確認しながら、遠隔操作により救出を行います。
埼玉工場内全ての照明のLED化を完了し、
その他事業所においても順次LED化を実施しています。
ファイバーレーザー複合機やファイバーレーザー自動溶接ロボット等を導入し、生産設備を継続的に更新することで、生産効率向上による省エネルギー化につなげるとともに、省力化や装置の密閉化、溶接ヒュームの削減により、技能者の作業環境改善を図っています。
3Rを念頭に置いた産業廃棄物削減活動を継続的におこなっています。製品運搬においては、繰り返し使用可能なキャリーケースや梱包材への切替を進めています。また、据付現場において使用する工事用資材は、例えば現場ごとに製作していた仮囲いを繰り返し使用可能なものへ切替える等、意見を出し合い3R推進に取組んでいます。
多様な利用者のアーバンモビリティを支えていくためには、私たち自身が多様な視点を備えた組織でありたいと考えます。あらゆるバックグラウンドを持つ人材が、互いの違いを尊重し、それぞれの強みを活かしあうことができる組織を目指します。
事業の性質上、男性技術者比率が高い組織構造になっていますが、近年では、営業・設計・製造・保守の分野において活躍する女性社員も徐々に増えてきています。より多くの女性が強みを発揮し、リーダーへと成長していくための機会の提供や環境整備に取り組んでいきます。
障がい者雇用については従来から注力しており、障害を持つ方々が安心して活躍できるよう、特性に応じた就業をサポートしています。
社員一人ひとりがプロフェッショナルとして育ち、人に、社会に貢献できる人材になるよう、長期的展望に立って人材育成に取り組んでいます。社内から将来のリーダー達を輩出すべく、開発設計技術者、製造技能者、施工管理者、フィールドエンジニア、営業職、ビジネスオペレーション職など、あらゆる職種に応じた研修を行なっています。
日常の安全衛生活動や作業現場へのパトロール巡回、安全大会の開催を通じて従業員の安全意識の向上をはかり、労働災害、交通事故の発生防止に取り組んでいます。
地域社会の子供たちに向けた教育支援活動として、小学校向けに工場見学ツアーを行うとともに、エレベーターの安全な利用方法についてのレクチャーを行っています。
埼玉工場の試験塔が、所在している越谷市の「こしがや景観資源」として登録されています。